①しっかりとした治療+ブラッシングで、口の中の細菌をコントロールしましょう!

歯科治療は時間(期間)がかかって嫌だ、とおっしゃる患者様は大勢いらっしゃいます


日本の歯科文化は、

歯科医院にはトラブルが起きたときに行く

という考え方が多いですので

それも無理はないかと思います


つまり、

何のために通わされているのかわからない

痛くもないのに治療をする必要はない

という気持ちになりやすいのですね


そのため、歯科側も治療を妥協して、患者様の意向に沿うことが多くなり

あまり徹底した治療を行わないようにすることが多くなっているようです。

すぐ終えてくれる歯医者が良い歯医者と思っている患者様は多いのではないでしょうか?

(もちろんお口の状態によってはすぐ終わる患者さまも大勢いらっしゃいます!)


徹底した虫歯治療や歯周病治療、は本来多くの患者様に必要なものです

というのも、抜歯に至るほとんどの原因として、この口の2大疾患が関わっています

つまり、

8020の最大の敵は、虫歯と歯周病です


この2大疾患の治療は結局のところ

口の中の細菌数をなるべく少なくすることが目的です

今ある虫歯菌や歯周病菌を取り除き、なるべく増えない環境を作る

これが細菌をコントロールするという意味になります


虫歯は痛い、歯周病は歯がぐらつく、

という感覚をお持ちの患者様がほとんどだと思いますが

それはある程度進行したときに出てくる症状です

虫歯や歯周病は、実は無症状で進むことも多くあります


そして、口の中は暗く、セルフチェックは困難です

そのために、歯科医院で虫歯や歯周病を指摘されても実感がわかない

という患者様が多いのではないでしょうか?

☟見えないところに虫歯が潜んでることが・・・

無駄な治療は確かにいけないことですが、

虫歯も歯周病も、悪化する前に、問題が小さいうちに、治療することは

むしろ良いことだと思いませんか?

悪化すると、より時間がかかったり、より削ったり、歯を抜かなくてはいけなかったり、後戻りできない状態になったり、強い痛みが出たり、腫れが出たり、、、

患者様がなかなかイメージできないところに、こういうことが待っています

防げる病気を、みすみす進ませてしまうのは

私たちにとって本意なことではありません

だから徹底した治療をおススメしています


8020など、健康的な状態を保ちたいのであれば

問題が発覚した時点から治療をスタートし、徹底的に治療を行うことと

正しいブラッシングを継続して行うことが

患者様の健康のために大切です

それには時間がかかってしまうことも、多くあります。

無駄ではなく、必要なことなのです


☟当クリニック歯周病治療症例です


80歳で20本の歯を正しく残して、なんでも食べられる生活を

歯を失うのは、加齢変化ではなく、歯科疾患が原因です。日本は歯を大切にする文化が根付いているとは言い難く、知らない間に歯科疾患が進行し、抜歯に至っているケースが非常に多いため、それを加齢にすり替えて誤解されているのが問題だと感じています。歯を大切にする文化が根付いている国は、8020達成率が非常に高く、同時に生活の質(QOL)も高いといえます。日本の患者様に気づいていただきたい内容を記していきます。