歯を失ってしまったら・・・②

歯を失ってしまったら、速やかに対処しましょう。


欠損補綴と呼ばれる治療法は以下のようなものがあります。


①ブリッジ

  抜けた部分の両サイドの歯を削って型を取る

  →型から模型を作り、模型上で3本以上つながった人工物を作る

  →完成した人工物を実際のお口の中で接着


②入れ歯

  抜けた部分の周囲の歯ぐきや歯の型を取る

  →型から模型を作り、模型上で入れ歯を作る

  →完成した人工物をお渡しし、ご自身で着脱して使用


③インプラント

  抜けた歯の歯ぐきをめくり、中の骨にチタンの人工歯根を埋める

  →人工歯根が骨と付いたら、型を取る

  →型から模型を作り、模型上で人工物を作る

  →完成した人工物を実際のお口の中で人工歯根に立てる



☟以下はクリニックで使っている、欠損補綴治療説明用の資料です。

 ※あくまで一般論です。実際はお口の状況で話が変わることもあります

平成28年度の歯科疾患実態調査(厚生労働省)によると、

③インプラント治療は欠損補綴全体の5%に満たなかった

という報告があります。


インプラント治療をきちんと行おうとすると、

骨を増やす手術や歯肉を厚くする手術など

いい環境を作り出す手術がどうしても必要になります

インプラント治療自体はそこまで難しいものではありませんが、インプラント治療に行きつくまでの診断力や、そういった環境つくりの手術などを含めて考えていくと、やはりブリッジや入れ歯よりも難易度の高い治療といえると思います。

インプラント治療を検討する場合には、慎重に判断しましょう。


☟当クリニックのインプラント治療症例です

80歳で20本の歯を正しく残して、なんでも食べられる生活を

歯を失うのは、加齢変化ではなく、歯科疾患が原因です。日本は歯を大切にする文化が根付いているとは言い難く、知らない間に歯科疾患が進行し、抜歯に至っているケースが非常に多いため、それを加齢にすり替えて誤解されているのが問題だと感じています。歯を大切にする文化が根付いている国は、8020達成率が非常に高く、同時に生活の質(QOL)も高いといえます。日本の患者様に気づいていただきたい内容を記していきます。