歯を失ってしまったら・・・①

残念ながら歯を失ってしまった場合、速やかな対処が必要となります。


人間の適応能力はとても高く、歯を1本失ったくらいで食事が全然とれなくなることはまずありません。

そのため、抜けても放置する方がたくさんおられます。

歯を失って、そのまま放置した場合にどうなってしまうでしょうか?


・挺出(ていしゅつ)

  抜けた歯とかみ合わせをしていた歯の移動(とびだし)

・傾斜

  抜けた歯の隣の歯の移動(かたむき)

・かみ合わせ負荷の増大

  抜けた歯が受けていたかみ合わせの力が他歯に分散

・片側咬み

  抜けた歯と反対側でのかみ癖


☟当クリニックで使っている欠損補綴の説明用資料です

こういったことが起こります。

これらは、無用なトラブルを招き、容易に元に戻せない状態になることが多くあります

食片圧入・歯周病・咬合性外傷・歯の破折・顎関節症etc (詳細は省きます)


放置することで、ほかのトラブルを招き、どんどん良くない状態に陥ってしまうのです

そういう状態ではじめて来院された方で、このことを伝えると、ショックを受ける方が多くおられます

抜けた歯を放置するのはやめましょう!


80歳で20本の歯を正しく残して、なんでも食べられる生活を

歯を失うのは、加齢変化ではなく、歯科疾患が原因です。日本は歯を大切にする文化が根付いているとは言い難く、知らない間に歯科疾患が進行し、抜歯に至っているケースが非常に多いため、それを加齢にすり替えて誤解されているのが問題だと感じています。歯を大切にする文化が根付いている国は、8020達成率が非常に高く、同時に生活の質(QOL)も高いといえます。日本の患者様に気づいていただきたい内容を記していきます。