口呼吸はトラブルのもと?口呼吸の悪影響とは

集中して読書している時や、動画を見ている時…お口がポカンと開いてしまっていませんか?

大きく開いてはいなくても、薄くお口が開いているような「口呼吸」(くちこきゅう/こうこきゅう)の方は多くいらっしゃいます。

正常な呼吸というのは、きちんと唇を閉じ「鼻で吸って吐く」=「鼻呼吸」(はなこきゅう/びこきゅう)です。


鼻は体の空気清浄機のような役割を果たします。

取り込んだ空気の湿度や温度を調節したり、空気中の微細なゴミや、細菌・ウィルスなどを体内に入り込む前にキャッチしてくれます。

そのため鼻呼吸でなく「口呼吸」を続けていると、


・口腔乾燥による、虫歯・歯周病リスクの増加
・口臭
・歯並びの悪化(出っ歯、並びがガタガタしている等)
・いびき
・アレルギー疾患
・細菌感染による上咽頭炎や感染性疾患


などの、様々な弊害が生じます。



自分では気づかず「口呼吸」になっている方もいます。

以下の特徴に当てはまってはいませんか?


・起きた時口が乾いて喉が痛む
・歯肉が腫れて歯磨きで血が出る(特に前歯)
・いびきをかく
・寝ていると涎が垂れていることがある
・唇が乾燥する
・食べ物を食べるとクチャクチャと音が鳴る



口呼吸になってしまう原因としては、


・口呼吸が習慣化してしまっている
・鼻炎などの鼻疾患があり、鼻で呼吸が難しい
・口腔周囲筋の筋力低下により口が閉じにくい
・歯並びの関係で口が閉じにくい


などが挙げられます。

鼻疾患は専門科での治療をしましょう。

場合によっては歯科矯正や、口腔周囲筋のトレーニングが必要になります。

正常な鼻呼吸はお口の中だけでなく、全身の健康も守ります!

ぜひ日常の中で意識してみてくださいね♪


☟唾液の作用について

☟口腔周囲筋の低下について

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歯を失うのは、加齢変化ではなく、歯科疾患が原因です。日本は歯を大切にする文化が根付いているとは言い難く、知らない間に歯科疾患が進行し、抜歯に至っているケースが非常に多いため、それを加齢にすり替えて誤解されているのが問題だと感じています。歯を大切にする文化が根付いている国は、8020達成率が非常に高く、同時に生活の質(QOL)も高いといえます。日本の患者様に気づいていただきたい内容を記していきます。