ホームケアの方法【歯間清掃編①歯間ブラシ】

歯と歯の間の清掃道具には、歯間ブラシ、デンタルフロス、糸ようじ等いろいろと種類があります。

今回はその中で、歯間ブラシをご紹介します。


歯間ブラシの太さ

歯と歯の間の隙間の大きさは、歯並びや歯周病の進行具合などで、人によって、また場所によってバラバラです。

メーカーにもよりますが、歯間ブラシは4S~Lサイズなどサイズが豊富にあります。

「ゆる過ぎず、きつ過ぎず」ジャストサイズを選ぶ必要があります。

ゆる過ぎればスカスカで汚れを取り逃しますし、きつ過ぎれば入らないor歯ぐきを傷つけてしまいます。

やはり担当歯科衛生士が実際に見てみて、適切なサイズを確認するのがベストかと思います。

人によっては歯間ブラシではなく、糸ようじやデンタルフロスが適していることもあります。


持ち手の形

ストレートタイプ…一般的、曲げて使える物もある

L字タイプ…奥歯に入れやすい(上の画像はL字タイプです)


素材

ナイロン…一般的、汚れの落ちが良いのでオススメ

ゴム…歯肉を傷つけにくい、ただしナイロンより汚れは取り残しやすい

他にも、インプラント専用の歯間ブラシもあります


歯間ブラシの寿命

糸ようじやデンタルフロスと違って使い捨てではありませんが、寿命はサイズによって異なります。

細いものは毛がへたるのが早いので2,3日、太いものはだいたい1週間くらいは使えます。

使用していて毛がボソボソになる前には取り換えてくださいね。

歯ブラシと同じように、風通しの良いところに、毛を上にして立てて保管しましょう。


歯間ブラシの使い方(動画)


よくある歯間ブラシの間違った使い方

「衛生士さんがやってくれると入るんだけど…家でやってみると入らないんだ」

なんておっしゃる患者さんがいらっしゃいます。

どのように使っているか実際に見させていただくと、下のような使い方になっていることがあります。

「上手くいかないなあ」と思っている方、当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。


次回はデンタルフロスの使い方をご紹介します☟デンタルフロス編

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歯を失うのは、加齢変化ではなく、歯科疾患が原因です。日本は歯を大切にする文化が根付いているとは言い難く、知らない間に歯科疾患が進行し、抜歯に至っているケースが非常に多いため、それを加齢にすり替えて誤解されているのが問題だと感じています。歯を大切にする文化が根付いている国は、8020達成率が非常に高く、同時に生活の質(QOL)も高いといえます。日本の患者様に気づいていただきたい内容を記していきます。